先に結論
小さく始めるなら固定費、売上が伸びたら決済手数料、運用が複雑なら権限・連携・移行性が効きます。候補を先に決めず、販売要件と撤退条件から逆算します。
先に「どのサービスか」ではなく「何を運ぶか」を決める
EC基盤の比較で最初に固定するのは、販売国、月商、注文件数、商品点数、必要な決済、配送・在庫・会計連携、運用人数です。見た目は後から変えられても、過去注文や会員情報、URL構造は移行時の制約になりやすいためです。
- BASE:固定費を抑えて国内販売を始め、必要機能をAppで足す構成と相性がよい。
- STORES:ネットショップと実店舗の決済・POSをまとめたい事業で比較価値が高い。
- Shopify:複数市場、アプリ連携、運用権限、拡張性を早い段階から必要とする事業で候補になる。
比較の前提:これは利用実体験の順位付けではありません。2026年8月31日に各社公式の料金・機能・移行資料を確認し、要件別に再構成しています。
3社を同じ軸で比較する
| 判断軸 | Shopify | BASE | STORES |
|---|---|---|---|
| 始め方 | 有料プラン前提。Basicは年払い換算月3,650円 | スタンダードは月額0円 | フリーは月額0円 |
| 売上増加時 | 上位プランで機能・手数料条件を再検討 | 高固定費・低率のグロースと比較 | スタンダードと比較 |
| 商品データ | CSV、移行アプリ、APIを選択 | CSV商品管理Appで一括登録・更新・出力 | 一括登録は両プラン、在庫CSV更新はスタンダード |
| 実店舗連携 | POSを含む構成を設計可能 | 必要な外部連携を個別確認 | POS・決済等を含むプランあり |
| 移行難所 | 過去注文や一部データはCSVだけで完結しない | App固有データとカテゴリ等を個別確認 | 移行可否・範囲は元サービスとデータ別 |
契約前に要件を3段階へ分ける
- 必須:欠けると販売できない決済、配送、税率、在庫、権限、法定表示。
- 売上連動:月商や注文件数が一定値を超えた時に必要になる低い決済率、分析、スタッフ、API。
- 後回し:使うか不明な有料テーマ、アプリ、複雑な自動化。
候補ごとに必須要件を標準機能で満たせるか、外部アプリや個別開発が必要かを分けます。月額が安くても複数アプリと保守作業が必要なら、総額と本人作業は増えます。
契約前に解約・乗換えを試算する
商品、顧客、注文、売上、画像、レビュー、クーポン、ブログ、法定ページをどこまで出力できるかを確認します。独自ドメインを付け替えられても、旧URLと新URLの対応表を作れなければ検索流入を失います。
避ける判断:無料体験中にテーマだけを完成させ、テスト注文、返金、送料、税、通知、CSV出力、ドメイン切替を確認せず本番へ移さないでください。
選定を終える5手順
- 候補を3社以内に絞り、必須要件の欠落だけで一次選別する。
- 月商・注文件数・平均注文単価を入れて12か月総額を計算する。
- 代表商品10件でインポートし、画像・価格・在庫・バリエーションを照合する。
- テスト注文から取消・返金・入金確認まで通す。
- 移行不能データと撤退費用を記録してから契約期間を選ぶ。
公式情報
よくある質問
初めてのECなら無料プランが正解ですか?
固定費を抑える意味では有力ですが、決済手数料、独自ドメイン、在庫CSV、スタッフ権限など必要機能まで含めて判断します。売上が増えると有料プランの方が総額を抑えられる場合があります。
海外販売を予定しているならShopify一択ですか?
多言語・多通貨や拡張性は強みですが、国内販売だけで必要機能が少ない場合は固定費や運用負担が過剰になることがあります。販売国、決済、配送、税務、必要アプリを先に表にします。
途中で別サービスへ移れますか?
移行は可能でも、商品・顧客・過去注文・画像・レビュー・会員パスワード・URLを同じ形で移せるとは限りません。契約前にエクスポート範囲とURL変更可否を確認します。