先に結論
『CSV出力あり』だけでは撤退性を判断できません。列、件数上限、画像、URL、定期契約、再取込の欠落をサンプルデータで確認し、解約前に戻れる経路を作ります。
出せるかではなく、移行先で使えるかを確認する
| 対象 | 最低限の確認 | 欠落時の影響 |
|---|---|---|
| 商品 | SKU、バリエーション、在庫、説明、画像URL、公開状態 | 再登録・誤在庫・画像切れ |
| 顧客 | 連絡先、住所、タグ、同意状態、除外項目 | 再設定案内・配信停止・法務確認 |
| 注文 | 明細、税、決済、配送、返金、ステータス、日時 | 会計・問い合わせ・返金履歴の欠落 |
| サイト | URL、メタ情報、画像、ファイル、リダイレクト | 検索流入・参照リンクの消失 |
| アプリ固有 | 定期契約、会員、ポイント、レビュー、予約 | 継続課金・顧客権利・再契約の問題 |
各社のCSV機能にも対象と上限がある
Shopifyは商品、顧客、注文をCSVで扱えますが、注文数や期間により受取方法が変わり、取引CSVは確定済み取引のみ等の注意があります。BASEは商品、注文、売上の各ダウンロード機能が分かれ、注文データの大量出力では件数帯ごとの手順があります。STORESは注文CSVと顧客CSVを出力できますが、管理画面の種類、出力上限、サービス固有項目の除外を確認する必要があります。
重要:公式に出力機能があっても、移行先の列と一致するとは限りません。10〜50件のサンプルで、文字化け、改行、先頭ゼロ、画像、日時、税、返金を先に確認します。
本番前に「出す→整える→入れる」を1周する
- 通常商品、複数SKU、在庫切れ、返金、配送済み等の代表レコードを選ぶ。
- 商品・顧客・注文を同じ基準日時で出力する。
- 元CSVを変更せず保存し、作業用コピーで列を正規化する。
- 移行先のテスト環境へ少量取込し、画面と合計値を照合する。
- 欠落項目、変換規則、再実行時間を手順書へ残す。
解約より先にドメイン・請求・顧客対応を切り離す
- 独自ドメインの管理先、更新日、移管ロック、メール利用を確認。
- 旧URLから新URLへの対応表とリダイレクトを準備。
- アプリ・外部サービス・決済・配送の別請求を洗い出す。
- 定期購入・予約・ポイント等の顧客権利と案内方法を確定。
- 最終注文の差分を取得し、会計・返金に必要な期間を保存。
移行完了後も一定期間は旧管理画面の閲覧可否と費用を確認し、照合が終わる前にデータ経路を閉じないでください。
公式情報
よくある質問
CSVを出せれば安全に移行できますか?
いいえ。列、文字コード、画像、バリエーション、パスワード、定期契約、URL、ステータス、再取込可否を実データで確認する必要があります。
顧客パスワードも移せますか?
一般にパスワードはそのまま移せない場合があります。顧客への再設定案内、同意、配信可否を移行先と法務要件に沿って確認してください。
解約当日に出力すればよいですか?
推奨しません。少量のサンプル出力と移行先へのテスト取込を先に行い、差分と欠落を確認してから最終出力します。